多くのメンズエステで提供されているサービスブログ:2019年05月14日
おれにとってのおふくろの味は、
「たまごおかゆ」。
母親が聞いたら
「なにそれーっ、あんなに色んな物を食べさせたのに、
どうしてたまごおかゆなの?」と目を三角にしそうだ。
母親の面子に係るのであえて言っておくが、
おれの母親は料理上手である。
長く専業主婦だったのだが、
おれが中学生になった頃に友達の中華料理店を手伝うようになり、
食卓には餃子やチャーハン・中華飯・ラーメン等の庶民的なものから、
酢豚・海老チリ・八宝菜などの一品料理まで
本格的な中華料理が並んだ。
その後、フランス料理店に通って学び、
中華料理に替わって
ステーキソースから野菜スティックに至るまで、
一般家庭ではなかなか味わう事の出来ない料理が並ぶようになった。
手際がよく、もともと料理上手だった母親は
ひと頃には頼まれて料理教室も開く程…
離れて暮らす今はなかなか自慢の料理をくちにする機会はないが、
その気になれば今でも腕をふるう事だろう。
プロ並の腕を持つ母親だから
美味しいものといったら数限りなくあるのだが、
おふくろの味はやはり、たまごおかゆ。
留守がちなパパに代わって
パパ代わりもしていた母親は、いつも厳しく、小さい頃から
「自分達で出来る事は自分達で!」というのを徹底していた。
滅多に手を貸してくれる事は無く、
幼いころから何でもさせられた記憶がある。
よく「友達のような親子関係」というのを聞くが、
我が家には絶対当てはまらなかった。
本当に厳しく強い母親だった。
そんな母親も、おれ達が病気で具合の悪い時は優しく、
いつもたまごおかゆを作ってくれた。
白がゆに卵を溶き、ほんのり塩味のシンプルなものだったが、
本当に美味しかった。
おれにとっては、たまごおかゆ=優しい母親だったのかも知れない。